適正・迅速かつ公正な裁判」の実現はなぜ「手続集中」に委ねられたのか。その根源に遡り、現在に至る変遷を明らかにし、わが国におけるこの実現に関する将来の展望を試みる研究書。
[内容目次]序 章 | 民事訴訟の現在問題 |
第一章 | 「手続集中」理念と大正民事訴訟法改正 |
第二章 | 「手続集中」理念とその方策としての弁論準備システム——オーストリア民事訴訟法における弁論準備システムの変遷を中心に |
第三章 | 裁判官の積極性とフランツ・クラインの訴訟理念 |
第四章 | 手続集中理念と裁判官の積極性 |
第五章 | 弁論主義考——オーストリア民訴法における事実資料収集過程での裁判官と当事者の役割分担からの示唆 |
第六章 | 文書提出義務の一般化に関する考察 |
第七章 | 「手続集中」理念と更新禁止原則 |
(2019年07月30日公開)