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刑事弁護関連書籍のブックレビュー

『レイシャル・プロファイリング──警察による人種差別を問う』

　レイシャル・プロファイリングが取り上げられるようになったのは、最近のことである。2021年１月、東京駅構内で「ドレッドヘアーは薬物を持つ人が多い」という理由でミックスの男性に対して職務質問がなされた。その動画がSNS上 […]

『完全版 袴田事件を裁いた男──無罪を確信しながら死刑判決文を書いた元エリート裁判官・熊本典道の転落』

死刑判決を執筆した元裁判官の《生きる》とは何か 　将来を嘱望されながらも意に反する死刑判決（1968年）を書かされた元裁判官の生き様を探求したルポルタージュの完結編。その裁判官は袴田事件第一審裁判で左陪席であった熊本典道 […]

『記者がひもとく「少年」事件史──少年がナイフを握るたび大人たちは理由を探す』

　未成年者という概念は法分野によって一様ではない。とくに刑事法分野では、2021年の少年法改正で、18・19歳の少年を「特定少年」とすることが新たに加えられた。近年、この「少年」の捉え方や取扱い方に関する著作は、枚挙に暇 […]

『死刑問題に関する文献目録』

その時代時代の各論者、論客の関心・問題意識を知る 　本書は、表題通り、死刑存廃問題に関する文献を編纂したものである。辻本衣佐（明治大学法学部兼任講師）が、「死刑に関する文献」と題して、全国犯罪非行協議会（NCCD JAP […]

『死刑制度論のいま──基礎理論と情勢の８つの洞察』

死刑存廃論の最新の現状とその理解が得られる一冊 　本書は、判例時報2426号（2020年）から開始した「連載　死刑制度論のいま──基礎理論と情勢の多角的再考」を加筆・修正して単行本化したもので、「第１章　巻頭言」に始まり […]

刑事弁護関連新刊のご案内一覧

だから、ワタシは「罪に問われた人たち」と生きる。

罪に問われた人を、「あんな奴ら」とみなし、軽蔑し、遠ざけ、排除しようとしているのではないだろうか？ そのような世間の風潮とは別に、彼・彼女らの更生を信じ、 自立した生活を送れるように彼・彼女らに関わる人たちがいる。 犯罪 […]

消費者は弱くてもろい、だからこそ強くなれる

語って考える消費者法 消費者がだまされることは仕方のないことである。そして、だまされた消費者の権利は救済され続けなければならない。消費者法を専門とする研究者・弁護士の3人で、消費者法の今と未来、問題点や解決方法について率 […]

犯罪社会学研究49号

Ⅰ 課題研究 包摂概念を見直す◇はしがき●津富 宏◇障害学はどのような仕方で包摂と排除を問題化してきたか──批判的障害学からの再検討●辰己一輝◇包摂と排除をひっくり返す──解放区からの変革可能性●吉間慎一郎◇支援から自治 […]

袴田事件 死刑から無罪へ

雪冤まで58年――死刑再審の経過を丁寧に追う 再審で無罪判決――袴田事件は1966年の事件発生以来58年ぶりに雪冤を果たした。第２次再審請求は2008年に提起され、紆余曲折をたどった。再審無罪までの審理の経過、袴田巖さん […]

季刊 刑事弁護120号

［特集1］差戻審裁判員裁判の審理と弁護［特集2］要保護性とは何か

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