刑法、少年法、監獄法など、昭和の刑事法改正作業及び平成の刑事法改正作業を通じて、著者が一貫して追い求めてきた「犯罪者処遇」の基礎と諸相を展開し、その到達点を示す論文集。
[内容目次]
第1部 犯罪者処遇論の基礎
第1章 受刑者処遇制度における治療共同体論
第2章 再社会化行刑に関する考察
第3章 改善・社会復帰行刑の将来―アメリカ合衆国と日本の場合
第4章 受刑者の改善・社会復帰義務と責任・危険性との関係序説
第5章 犯罪者対応策に関する法的規制の在り方
第2部 犯罪者処遇論の諸相
第1章 刑の執行猶予制度
第2章 道路交通事犯に対する自由刑の展開―自由刑単一化論に関連して
第3章 精神障害と保安処分
第4章 触法障害者・触法高齢者に対する刑事政策の新動向
第5章 非行少年の処遇
第6章 日本における非行少年に対する法的対応システム
第7章 触法少年に対する施設内処遇方法に関する考察―2007年少年法等の一部を改正する法律に関連して
(2019年06月19日公開)