A この本は、愛知県弁護士会刑事弁護委員会に おける準抗告事例検討プロジェクト・チームが、勾 留裁判に特化して弁護の観点から分析・検討を加 えたものですね。勾留裁判に変化の兆しが生じたと される最決平26・11・17前後の99例の決定例が収 録されています。
D これだけ準抗告に特化した本はないですよね。
B テーマごとにまとめられていて、認められた例と 認められなかった例を挙げて考察しているから、使 いやすいんじゃないですか。せっかくだから愛知県 弁護士会だけじゃなくて日弁連でやればいいのに、 と思いますよね。
F ケースが全部名古屋地裁ですからね。身体拘 束の運用は地域差があったりするから。
D 新人でまわりに刑事をやっている先輩がいない
という場合には参考になるかなと思います。
J 事例番号を振って整理してあるので、自分の ケースと似たものを追いやすいですね。
G この本は申立書はないんですよね。でも最後の 事例を読むだけでも参考になると思います。
C せっかく準抗告に特化したなら、疎明資料もあ るとよかったんじゃないですかね。
B 2号・3号の分析になっていますね。各事例で どんな働きかけをしたかという点も載せてほしかった ですね。
A 自分のいる地域で、ほとんど内容のない準抗告 の申立書で通った例があるという話を聞きました。 全員 ええーっ?!
A 準抗告は出すことに意味があるんだな、という 勉強になりました(笑)。
D それって、勾留決定が明らかにおかしいってこ とですよね。
A でも裁判所としては弁護人が準抗告しないと取 り消すきっかけがないから、積極的にすべきです。 そのときに、この本は視点を提供してくれるので参 考になります。
(2018年11月15日公開)