I 課題研究 離脱研究と犯罪学理論の再接合 ◇離脱研究と犯罪学理論の再接合●津富 宏 ◇逸脱的キャリアにおける構造化された偶然性(contingency)としての犯罪者観と離脱者観●野田陽子 ◇Restorative Justiceにおける「再統合のための恥付け(Re-integrative Shaming)」による犯罪学理論の統合とその批判●森久智江 ◇離脱/立ち直り研究における経済的排除の看過──マートンのアノミー論とヤングの『排除型社会』をもとにした批判的検討●伊藤秀樹 ◇「自己和解」を中心にしたリカバリー概念の生成にむけて──他者の定義による「回復」を超えて●市川岳仁
II 自由論文 ◇ISRD3日本データを用いたセルフコントロール理論の検証──家庭効果と性差に着目して●齋藤尭仁 ◇警察の施策の認知が信頼に与える影響──伝統的信頼モデル,正統性モデル,主要価値類似性モデルの統合●島田貴仁・讃井 知・鈴木あい・春田悠佳 ◇合法薬物と違法薬物の隔たりの変容──合法薬物の規制強化と違法薬物の規制緩和が展開する国々への視座●本田宏治 ◇政策担当者による厳罰化立法の正当化理由の分析──「抑止効果」への言及に注目して●京 俊介
犯罪研究動向 ◇2021年少年法改正●斉藤豊治 ◇アジア犯罪学会 第12回年次大会(ACS2020)を終えて──国際学会を開催することの意義と課題●津島昌寛 ◇第14回国連犯罪防止刑事司法会議(京都コングレス)と刑事司法におけるその意義●平山真理
書評 都島梨紗 著『非行からの「立ち直り」とは何か──少年院教育と非行経験者の語りから』●評者:久保田真功 書評 大谷彬矩 著『刑務所の生活水準と行刑理論』●評者:新海浩之 書評 岡村逸郎 著『犯罪被害者支援の歴史社会学──被害定義の管轄権をめぐる法学者と精神科医の対立と連携』●評者:作田誠一郎 書評 山本奈生 著『大麻の社会学』●評者:山口 毅
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