若い弁護士を育て弁護士過疎地に任期つきで赴任させることを目的に1998年に設立された桜丘法律事務所(東京)。そこで養成中の若手弁護士の日々の活動を櫻井光政所長が綴る。
接見での被疑者・被告人との信頼関係構築の工夫、裁判官を説得するための働きかけと目配り、示談交渉での被害者への配慮やバランス、刑事弁護人としての自覚と責任、事務所内設置の刑事弁護ゼミでのやりとり等、新人弁護士養成のようすを、新人ゆえの失敗も交えてリアルな事例とともに紹介。若手弁護士や司法修習生が刑事弁護のイメージを掴むために役立つ。
2013年に発刊した『刑事弁護プラクティス』の続編。
【第1部 桜丘だより】 ●プロの被告人 ●不倫の果て●逮捕しに行こう ●初の国選付添事件●老々介護の悲劇●巻き込む共犯者●煙草入れの大麻 ●覚えていません●釈放後の保障●犯行当日に購入した凶器●クレプトマニア●新人の旅立ち●誤解された障害者●初めての覚醒剤使用 ●起訴された他の犯罪事実の証拠●決定的なビデオ ●「けじめ」って何? ●医師対決●99・8 ●少年事件初体験●黙秘と期日間整理 ●死んじゃえ●判決言渡し前々日の犯行 ●共通妄想●夢の共同受任●任意取調べ中の面会妨害と闘う ●被害者意見陳述 【第2部 座談会 「桜丘だより」の弁護士たち――桜丘法律事務所での養成時代】 【第3部 桜丘法律事務所で学んだこと――巣立った弁護士からのメッセージ】 |
(2020年11月27日公開)