罪を犯した親ではあるが愛情を抱いてきた、
厳しい差別に晒され親を憎んできた……。
幼く判断ができず、心に傷を抱えながらも身をゆだねるしかない。
「加害者」家族の子どもたち。
加害者家族の子どもたちが置かれている現状と
支援の実践例から効果的な支援のあり方を提案する。
近年、重大事件の犯人の子どもに焦点を当てたドキュメンタリーが放送されるなど加害者家族への社会的関心は高まりをみせている。2004年、犯罪被害者等基本法が制定され、被害者やその家族を対象とした支援体制が整備される一方、犯罪に巻き込まれた子どもたちの中でも「加害者家族の子どもたち」は社会から認識されることなく支援の網の目からこぼれおちていた。
本書は、軽微な事件から重大事件まで、約1300件のあらゆる状況下にある加害者家族を支援してきたNPO法人World Open Heartによる、「親やきょうだいが加害者となった子どもたち」の実情と支援のあり方を提示する。
【執筆者】
阿部恭子(あべ・きょうこ)
相澤雅彦(あいざわ・まさひこ)
北茉莉(きた・まり)
駒場優子(こまば・ゆうこ)
佐藤仁孝(さとう・じんご)
宿谷晃弘(しゅくや・あきひろ)
李京林(い・きょんりむ)
【監修者】
草場裕之(くさば・ひろゆき)
(2019年03月29日公開)