7月20日、〈刑事弁護オアシス実務シリーズ〉を動画配信/第1弾『神山啓史弁護士の刑事弁護講座』


講義する神山啓史弁護士(2020年3月26日、TKC法廷教室)

 刑事弁護オアシスでは、7月20日より、〈刑事弁護オアシス実務シリーズ〉として、刑事弁護の実務に役立つ動画を配信(有料)する(各動画とも収録時間:約2時間 料金:1万円+税)。 

 第1弾は『神山啓史弁護士の刑事弁護講座』で、「否認事件の弁護(基礎)」と「量刑事件の弁護(基礎)」の2講座である。

 いずれも、元司法研修所教官の神山啓史弁護士がこの春行った講座を収録したもので、自作の〈刑事弁護五・七・五〉を随所に織り込みながら進行する。ケース・セオリーを取り入れた新しいスタイルの実務を学ぶことができる。

 従来の弁護実務は、公判において検察官の立証を聞いた後にはじめて考え出だすことをしていた。また、裁判官からは弁護士の不十分な活動を法廷で補っていたとも言われ、最終弁論まで見通しを立てた活動ができていなかった。しかし、もはやそのようなことは実務では通じなくなった。裁判員裁判時代になって大きく実務が変化したからである。

 従来型の弁護活動をつづけていると、いつのまにか弁護過誤の道に入り込むことになると、神山弁護士は警鐘を鳴らす。

 そうならないために、弁護側は、捜査段階から弁護の目標を確立しておかなければならい。それがケース・セオリーであると、神山弁護士は力説する。

 この動画からケース・セオリーとは何かを学ぶことができる。神山弁護士はその根本から解きほぐし、「否認事件」と「量刑事件」のそれぞれについて作り方を丁寧にかつ具体的に解説する。

 この動画で学んで、日々研鑽をつむことで、弁護活動はさらに豊かになることは確実である。

 刑事弁護オアシスでは、今後、証拠開示、尋問技術、科学鑑定など実務の重要テーマを扱った講座を開催、配信する予定である。

(2020年07月07日公開)


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