季刊刑事弁護では、例年どおり、季刊刑事弁護新人賞の募集を開始しました。新人弁護士による創意工夫した、極めて質の高い刑事弁護活動・付添人活動は、私たちに感銘を与えるとともに、若手弁護士の刑事弁護活動・付添人活動への大きな励みとなっていることは間違いありません。毎回、全国の新人弁護士から多数の応募をいただいていますが、季刊刑事弁護創刊100号を迎える本年度では、さらに質の高い力強い作品が期待されています。
新人として悩んだり苦しんだりしながら、時には周囲の助けも得て、熱意や工夫あふれる弁護活動を展開するさまは、他の弁護士や弁護士を志す者の参考となり、ベテランに初心を思い起こさせることになります。そのようなレポートを編集部では求めています。なお、本賞では弁護活動の結果は問われません。詳しくは、下記の「応募要領」を参照ください。
これまでの受賞作は、以下のような点が評価されました。
①事件の全体像を正確に把握している。②弁護人の主張するケースセオリー(あるいはアナザーストーリー)が明確に立てられ、そのケースセオリーに説得力がある。③捜査・公判段階において、刑事訴訟法の知識を利用した有効な弁護活動がなされている。④捜査弁護・公判弁護を通じ、弁護人の「努力」の跡が見られ、「情熱」を感じることができる。⑤独創性や工夫の跡が見られる。⑥一定の成果が見られる。⑦弁護活動が感銘を与え、新人弁護士をしてよい弁護への動機づけとなるようなものである。
第16回季刊刑事弁護新人賞は、2019年2月23日、株式会社TKC東京本社2階の法廷教室で開催されました。授賞式の後、刑事弁護フォーラムと共催で、季刊刑事弁護新人賞セミナーが行われ、金岡繁裕弁護士(愛知県弁護士会)の「捜査の初動」と題する講演がありました。その後、新人賞受賞者による受賞事例の報告がなされました。
■応募要領—————————————
[応募資格]
2019年7月31日現在で、弁護士登録から5年以内の方(ただし、レポートで取り上げる事件は、登録から3年以内に受任したものであること)
[応募方法]
△自薦の場合=自分が担当した刑事・少年事件(起訴前・起訴後を問わず)から1つを選び、以下の要領でレポートにまとめて、氏名・修習期・連絡先を明記のうえ下記の送付先まで送付。
なお、判決文等の参考資料がありましたら、それらも同封。
●構成 1. 事件の概要 2. 弁護のポイント等
●書式(制限字数)、8000字以内
●メールで送付の場合はワードかテキスト形式
△他薦の場合=候補者の氏名・連絡先・推薦理由と、推薦者の氏名・連絡先を、以下に送付(締切日にご注意ください)。編集部より候補者の方に、レポート執筆を依頼します。
[レポート送付先・問合先]
〒160-0004
東京都新宿区四谷2-10 八ッ橋ビル7階
現代人文社 「季刊刑事弁護新人賞」係
Tel:03-5379-0307 Fax:03-5379-5388
E-mail: shinjin-sho@genjin.jp
[締切]※昨年までとは違うのでご注意ください。
●自薦の場合=
2019年7月31日(水)消印有効
●他薦の場合=
2019年6月30日(日)消印有効
[発表]本誌101号(2020年1月20日発行)誌上
[賞]最優秀賞:1名賞金10万円 優秀賞:2名賞金5万円 特別賞:該当者がある場合 賞金3万円
*なお、受賞者のレポートは、季刊刑事弁護101号に掲載されます。
[選考]2019年9月1日に、季刊刑事弁護編集委員等で構成する選考委員会で選考します。
[受賞式]2019年11月2日(土)
[協賛]株式会社 TKC
(2019年04月11日公開)