11月16〜17日、アムネスティが、再審法改正で講演会を、大阪で開催


 福井女子中学生殺害事件は、10月28日検察が再審開始決定に対して異議申立てを断念したことで、再審の開始が決まった。これより先、袴田事件は、検察が10月9日再審無罪判決に対して上訴権を放棄したため、無罪が確定した。

 両事件とも、再審請求段階での証拠開示による証拠が、再審開始決定、無罪判決を導く大きな力となった。

 現在の再審法は、再審請求審の進め方や証拠開示の不備、検察の不服申立て権などで、再審の門を極めて狭めている。日本弁護士連合会再審法改正をめざす市民の会など市民団体は、再審法の改正を求めている。

 アムネスティ日本は、人権やアムネスティの活動について学ぶ全国研修会を毎年、全国各地で開催している。今年は、「再審法改正」をテーマにした研修会を、大阪弁護士会と連携して開催する。プログラムは講演会と学習会の2部構成で、11月16日(土)と17日(日)の2日間にわたって、大阪で行われる。

 1日目の講演会では、再審法改正に向けて最前線で活動している、日弁連再審法改正実現本部本部長代行・鴨志田祐美弁護士がその詳細を報告。また、東住吉事件冤罪被害者である青木惠子さんとの対談もある。

 2日目の学習会では、主に再審法改正について考える。

◯テーマ:再審法改正にGO!「いま弁護士と市民が連帯する瞬間(とき)」

◯申込み方法:以下のURLから申し込む。申込みの締切は11月13日(水)。
 【一般の方】
  https://form.qooker.jp/Q/auto/ja/1116saishin/answer/
 【アムネスティ会員の方】
  https://www.amnesty.or.jp/get-involved/event/2024/1116_10454.html

【1日目】講演会
 ・日時:2024年11月16日(土)13:30~16:30 (13:00開場、受付)
 ・会場:大阪弁護士会館 10階(大阪府大阪市北区西天満1丁目12−5)
 ・講演会
  13:30〜 開会・挨拶/袴田巖さんの無実に果たした市民・アムネスティの役割/アムネスティスペイン支部の活動紹介
  14:10〜 講演「いま弁護士と市民が連帯する瞬間(とき))」………鴨志田祐美(弁護士)
  15:20〜 東住吉事件冤罪被害者・青木惠子さんとの対談
  15:50〜 質疑応答
  15:25〜 閉会の挨拶
  17:00〜 懇親会
・参加費:講演会は無料、懇親会は5,000円程度

【2日目】学習会
 ・日時:2024年11月17日(日) 9:00~12:00
 ・会場:日宝道修町ビル308号室(大阪市中央区道修町3−3−10)
 ・学習会
  9:00〜12:00 再審法改正について、ほか
  12:00 解散後、鶴橋界隈フィールドワーク(希望者のみ)
 ※韓国料理を食べた後、脱北者の救援活動をされている「自由に往来」の洪さんのお話があり、その後、大阪コリアンタウン歴史資料館の見学を行う。

◯主催:公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本支部

◯共催:大阪弁護士会

◯問合せ先:
 ・大阪弁護士会 委員会部司法課
  TEL:06−6364−1681
 ・2024アムネスティ全国研修会実行委員会
  E-mail:darumadaikichi@gmail.com

(2024年10月31日公開)


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