市民から選ばれた裁判員が、法律のプロである裁判官の考え方を変えることができるのでしょうか? 裁判官は法律専門家で、多くの事件を裁いているが、裁判員は法律のことは知らず、1回かぎりの裁判を担当する。ところが、裁判員が日常生活で感じていることやその常識的な考え方で、裁判官を変えている──それが裁判員裁判の醍醐味である。
これまで多くの裁判員裁判を裁判長として担当し、また「袴田事件」の再審開始を決定した裁判長としても有名な村山浩昭元裁判官を交えて、裁判員裁判の持つ意味をじっくりと語り合う。「もしもじぶんが裁判員になったら」をイメージするために、裁判員制度の基本を知るとともに、「袴田事件を裁判員が裁いたら」をテーマに法律専門家や裁判員経験者と一緒に考える。
○日時:2023年12月2日(土)14:00~17:00(開場:13:45)
○開催方法・会場:
・オフライン会場(大阪市内):市民活動スクエア「CANVAS谷町」セミナー室1・2
・オンライン会場:Zoom ※開催前日までに、ZoomのURLを連絡
○プログラム:
【第1部】裁判員制度の基本を知る………笹倉香奈(甲南大学法学部教授)
【第2部】袴田事件を裁判員が裁いたら………村山浩昭(元大阪高裁判事・弁護士)、裁判員体験者、ほか数名
○講師プロフィール:
笹倉香奈(ささくら・かな)
甲南大学法学部教授。東京大学法学部卒業、一橋大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(法学)。専門は刑事訴訟法。在外研究でアメリカに留学中、ワシントン大学のイノセンス・プロジェクトの活動に参加。えん罪救済のための活動がアメリカの刑事司法を大きく変えたことを見て、日本でも同様の活動を立ち上げられないかと考える。帰国後、イノセンス・プロジェクト・ジャパン(IPJ)を設立し、現在は事務局長。このほか、こども虐待えん罪の救済に焦点をあてたSBS検証プロジェクトの共同代表を務める。
村山浩昭(むらやま・ひろあき)
元大阪高裁判事・弁護士。1983年4月、大阪地裁判事補任官。2014年3月、静岡地裁で裁判長として袴田事件再審開始決定。2019年10月、大阪高裁で裁判長として揺さぶられっ子症候群傷害致死事件逆転無罪判決。2021年12月、大阪高裁裁判長で退官。
○参加費:無料(応援寄付を任意で受け付けている)
○定員:対面会場40人、オンライン会場80人(定員になり次第、締切る)
○申込方法:要事前申込み。以下のフォームから申込む。
・オフライン(会場)での参加はこちらの申込フォーム(専用)から。
※応援寄付の銀行振込を希望の方は、「オフライン(会場)の申込みフォーム」から申込む。
・オンラインでの参加はこちらの申込フォーム(専用)から。
○問合せ先:社会福祉法人 大阪ボランティア協会“裁判員ACT”裁判への市民参加を進める会 担当:永井(ながい)
電話:06-6809-4901 FAX:06-6809-4902 email: office@osakavol.org
(2023年11月29日公開)