6月30日(金)、大阪で、イノセンス・プロジェクト・ジャパン(IPJ)とヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)が、人質司法共同プロジェクトを開始した。第1回は、シンポジウム「人質司法を考える」。会場とWebあわせて250名以上が参加した。
当日は、渕野貴生・立命館大学教授が、「人質司法」の定義とそれが日本の刑事裁判にもたらす悪弊を説明した。続いてHRWの代表の土井香苗氏が「Japan’s “Hostage Justice” System: Denial of Bail, Coerced Confessions, and Lack of Access to Lawyers(日本の「人質司法」——保釈の否定、自白の強要、不十分な弁護士アクセス)」と題する報告書(2023年5月25日公表)の趣旨を報告。
そして、プロジェクトの特設HP「ひとごとじゃないよ! 人質司法」の開設を公表した。このHPで今後のプロジェクトでのイベントや活動を順次報告していく予定である。
最後に、えん罪・プレサンス事件の当事者である山岸忍さんや弁護団が人質司法の実態を明らかにした。
なお、第1回シンポジウムの模様は、アーカイブ動画として以下で公開されている。
https://innocenceprojectjapan.org/archives/4009
(2023年07月03日公開)