6月30日、イノセンス・プロジェクト・ジャパン(IPJ) とヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)が、刑事司法を考える共同キャンペーンを開始! 第1回は「人質司法」


 6月30日(金)、大阪で、イノセンス・プロジェクト・ジャパン(IPJ)とヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)が、刑事司法に関する共同キャンペーンを開始する。第1回は、「人質司法」。えん罪・プレサンス事件の当事者である山岸忍さんの経験を通じて人質司法の実態を明らかにし、ビジネスという観点から人質司法の問題点をイェスパー・コールさんと一緒に考える。

 これに先立つ2023年5月25日に、HRWは「Japan’s “Hostage Justice” System: Denial of Bail, Coerced Confessions, and Lack of Access to Lawyers(日本の「人質司法」:保釈の否定、自白の強要、不十分な弁護士アクセス)」と題する報告書を公表した。人質司法によって被疑者・被告人の権利がどれほど侵害されているかを端的に伝える動画「『人質司法』による人権侵害」も同時に公開。

 これを契機に、IPJとHRWは、「刑事司法」に関する共同キャンペーンを立ち上げる。キャンペーンの目的は、HRWの上記報告書の提言を発展させ、人権を保障し、えん罪を生まないための刑事司法を実現することである。両団体は、今後、国内的・国際的にこの問題の周知を行うとともに、人質司法を解消するための具体策を提案し、実現することを目指している。

 なお、日本弁護士連合会は2020年11月、「『人質司法』の解消を求める意見書」を取りまとめ、法務大臣に提出している。

○テーマ:刑事司法に関する共同キャンペーン/第1回シンポジウム 人質司法を考える

○日時:2023年6月30日(金)18:00〜20:00

○場所:対面(定員50名)とオンラインのハイブリッド開催
 ・対面:龍谷大学大阪梅田キャンパス(大阪市北区梅田2丁目2−2 ヒルトンプラザウエスト オフィスタワー14階)
 ・ZOOM(申込み後、URLが送信される)

○申込み方法:要事前申込み、以下のフォームからお申し込みください。
 https://onl.la/JZuXyLi

○参加費:無料

○プログラム:
 ・開会挨拶………石塚章夫(IPJ理事長)
 ・HRW「日本の人質司法報告書」の趣旨………土井香苗(HRW日本代表)
 ・「人質司法」の問題点とは………渕野貴生(IPJ理事/立命館大学教授)
 ・「人質司法」を体験して………山岸忍(プレサンスコーポレーション元代表取締役)、プレサンス元社長えん罪事件弁護団から秋田真志(弁護士)・中村和洋(弁護士/元検察官)・西愛礼(弁護士/元裁判官)
 ・パネルディスカッション「国際社会からみた日本の刑事司法とビジネス」………山岸忍、イェスパー・コール(Jesper Koll、エコノミスト/マネックスグループ専門役員)、コーディネーター 亀石倫子(IPJ/弁護士)
 ・HRW×IPJの共同キャンペーン開始宣言と今後の予定………笹倉香奈(IPJ事務局長/甲南大学教授)
 ・閉会挨拶………川崎拓也(IPJ理事/弁護士)
 ・総合司会:斎藤司(IPJ/龍谷大学教授)、古川原明子(IPJ/龍谷大学教授)

○共催:公益財団法人ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)、一般財団法人イノセンス・プロジェクト・ジャパン(IPJ)

○協力:プレサンス元社長えん罪事件弁護団、龍谷大学 刑事司法・誤判救済研究センター、IPJ学生ボランティア、KONANプレミア・プロジェクト「多分野の力を集結して『えん罪救済』に取り組むプロジェクト」

○チラシのダウンロードはこちらから。

(2023年06月07日公開)


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