3月29日(火)、甲南大学・えん罪救済学生ボランティアが、被疑者取調べへの弁護人立会権とえん罪防止について、シンポジウムをオンラインで開催する。
えん罪を防ぐためには、捜査段階での充実した弁護活動は不可欠である。その一つとして取調べへの弁護人の立会いがあり、弁護士会はその実現に取り組んでいる。
シンポでは、湖東記念病院事件のえん罪被害者である西山美香さんが取調べの実態を報告する。同病院で、入院患者が心肺停止状態で発見された。警察は、患者は自然死で事件性がないにもかかわらず、病院関係者への取調べの中で、看護助手の西山さんに「自分が人工呼吸器チューブを外した」と自白を迫った。
この事件は、虚偽自白を迫る被疑者取調べの実態を知る上で打ってつけものである。本シンポでは、そうしたえん罪を生む取調べの改善策の一つとして取調べへの弁護人立会いを考える。
○シンポジウム:被疑者取調べへの弁護人立会権の実現に向けて──えん罪を生まないために
○日時:2022年3月29日(火)19:00〜21:00
○場所:YouTube live
https://youtu.be/KT2cRAiDb8I
○参加費:無料、 事前登録不要
○プログラム:
・開会のご挨拶
・私たちの問題意識………(甲南大学学生ボランティア)
・湖東記念病院事件とは………池田良太(弁護士)
・湖東記念病院事件の取り調べの実際 ………西山美香(湖東記念病院事件えん罪被害者)×甲南大学学生ボランティア
・取り調べへの弁護人立会権とは ………川崎拓也(弁護士)
・法制度化に向けた活動の紹介………石川愛麻(立命館守山高校3年生)
・質疑応答
・今後の課題と展望………(甲南大学学生ボランティア)
・閉会あいさつ
*シンポジウムの詳しい内容は、以下を参照。
https://profcard.info/u/CMV18RWbATZGyTfoZmEA2sRSaV62
○主催:甲南大学・えん罪救済学生ボランティア、甲南大学KONANプレミア・プロジェクト「えん罪事件の研究を通じた法教育の実践」
○共催:えん罪救済センター(Innocence Project Japan)
○問合わせ先:笹倉香奈(法学部教授)
アドレス:kana.s@konan-u.ac.jp
(2022年03月22日公開)