7月11日、「『死刑廃止国際条約発効』30周年記念企画・ 死刑廃止のために国際社会の連携を求めて」開催


 「死刑廃止国際条約」は、今年で発効から30年になる。

 同条約が採択されたのは1989年12月15日、発効したのは1991年7月11日である。1991年当時、世界の死刑廃止国は法律上・事実上を合わせて83カ国だったが、2020年現在その数は144カ国となり、世界で死刑のない社会を実現している国は実に7割を超えている。

 米国でも半数近い州が死刑廃止を実現し、連邦政府においてもバイデン政権下で廃止の動きが顕著になっている。隣の韓国では、法律上の死刑制度は残しているが、20年以上死刑執行は行われておらず、事実上の廃止国に分類されている。オーストラリアは、自国民が死刑のある国で処刑されることを防ぐため、死刑制度を残しているアジア諸国に死刑廃止を働きかけていく「死刑廃止への戦略」を発表し、他国に死刑廃止を要請していく政策を推進している。しかし、日本は依然として死刑制度を堅持している。法務省は国民世論の支持を背景に、死刑制度は国内問題であるという方針を変えようとしていない。

 そこで、死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90は、「死刑廃止国際条約」発効30年の機会に、日本は国際社会と連携しながら死刑制度を今後どのように廃止していくかを考えるオンライン集会を開催する。

○開催日時:2021年7月11日(日)14時〜16時15分

○参加費:無料 Youtube配信によるオンライン集会

○参加申し込み:下記のURLから当日参加。事前申込み不要
 https://www.youtube.com/watch?v=SB2XeqVPv2c

○プログラム
・第1部 アムネスティ・インターナショナルから 世界の死刑廃止動向の報告
     キアラ・サンジョルジョ(国際事務局死刑制度担当)
・第2部 政治の場から見た死刑廃止活動
     保坂展人(世田谷区長、死刑廃止を推進する議員連盟元事務局長)
     小熊慎司(衆議院議員、日本の死刑制度の今後を考える議員の会事務局長)
     平岡秀夫(第88代法務大臣、死刑をなくそう市民会議共同代表世話人)
・第3部 トークライブ「死刑廃止へ向けて国際社会の連携をしていくために」
     青木理(ジャーナリスト)
     木村草太(憲法学者)

○主催=死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90 
    〒107-0052 東京都港区赤坂2-14-13 港合同法律事務所気付
    電話:03-3585-2331 FAX:03-3585-2330
    Eメール:info@forum90.net

○共催=公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本

○協力=死刑をなくそう市民会議

○チラシのダウンロードはこちら

(2021年07月05日公開)


こちらの記事もおすすめ