埼玉弁護士会では、8月10日(土)、「富山氷見事件」を題材にして、弁護人の取調べ立会拒否問題・取調べ可視化問題・人質司法の問題点を考えるシンポジウムを行う。
2002年に、富山県氷見市で婦女暴行・婦女暴行未遂事件が起きた。柳原浩さんは、犯人の人相と似ているとの理由から捜査線上に浮かび上がり、逮捕・起訴された。厳しい取調べで「自白」し、懲役3年の刑が確定し服役した。ところが、4年後、鳥取で真犯人があらわれ、警察・検察が自ら謝罪し再審請求・無罪を求めた。2007年10月、柳原さんは再審で無罪となる。
柳原さんは、なぜ自白をしてしまったのか、なぜ誤った捜査・起訴がなされたのか、なぜ裁判所はえん罪を見抜けなかったのか——えん罪被害者自身や弁護団が、その真相に迫る。
なお、この事件の捜査過程と国賠訴訟に関しては、『えん罪・氷見事件を深読みする』(現代人文社、2016年)が詳しい。
○日時:8月10日(土) 開場 午後1時 開演 午後1時30分
○場所:コルソホール(JR浦和駅西口徒歩1分コルソ7階)
○プログラム:
1 人質司法の問題点——埼玉の勾留状況報告
2 パネルディスカッション
柳原 浩(「富山氷見事件」えん罪被害者)
奥村 回(国賠訴訟弁護団長。弁護士/金沢弁護士会)
徳永眞澄(弁護士/埼玉弁護士会)
○入場は無料、予約は不要です。
○主催:埼玉弁護士会
○共催:日本弁護士連合会/関東弁護士会連合会
○問合先:埼玉弁護士会 ☎048-863-5255
○チラシ:リンク
(2019年08月02日公開)