私たちは普段何気なく生活していますが、その根底にあるのは、自由に活動できる人身の自由です。
それが、ある日突然、強制的に病院に入院させられたり、家族と引き離されて収容されたら……。あるいは、犯罪を疑われただけで仕事を失ったり、罪を犯したとしても、更生に必要な縁まで断ち切られてしまったら……。
このような身体の拘束や処遇は、必要でしょうか。
国連には、個人の通報を受け、恣意的な拘禁であるかどうかの審査を行う制度があり、日本国内の事案でも利用することができます。
日本の拘禁の実態を知り、人身の自由について考えるシンポジウムが、6月4日(火)に弁護士会館17階の会議室で開催されます。
■日時:2019年6月4日(火)午後6時~午後8時30分(開場 午後5時45分)
■場所:弁護士会館17階1701会議室(千代田区霞が関1-1-3)
https://www.nichibenren.or.jp/jfba_info/organization/map.html
■参加費:無料
■参加対象:どなたでも御参加いただけます(定員約120名)
■内容(予定):
第1部 国連の恣意的拘禁に関する通報制度の概要と意義
(1) 制度概要等説明
戸塚悦朗 人権擁護委員会委員
(2) 基調講演「人身の自由と恣意的拘禁に関する作業部会の活動について」
ホン・ソンピル氏(Mr.Seong-Phil Hong,国連恣意的拘禁に関する作業部会委員・元部会長)
第2部 日本の拘禁に関する実情報告
(1) 精神科病院における強制入院
内田 明(第二東京弁護士会所属会員)ほか
(2) 刑事手続における勾留
星野英一(琉球大学教授)・金高 望(沖縄弁護士会所属会員)
(3) 刑事施設関係
海渡雄一(刑事拘禁制度改革実現本部本部長代行)
(4) 入管収容関係
児玉晃一(人権擁護委員会特別委嘱委員)
第3部 日本国内の拘禁に関するパネルディスカッション
<パネリスト>
ホン・ソンピル氏(国連恣意的拘禁に関する作業部会委員・元部会長)
山城博治氏(沖縄平和運動センター議長)
池原毅和(日弁連高齢者・障害者権利支援センター幹事)
海渡雄一(刑事拘禁制度改革実現本部本部長代行)
児玉晃一(人権擁護委員会特別委嘱委員)
長沼正敏(国選弁護本部委員)
埼玉弁護士会刑事弁護の充実に関する検討特別委員会委員長
<コーディネーター>
姜 文江(日弁連高齢者・障害者権利支援センター委員・刑事法制委員会委員)
■申込方法:事前申込不要
■主催:日本弁護士連合会
■お問い合わせ先:
日本弁護士連合会 人権部人権第二課
TEL 03-3580-9957
■備考:
・通訳者による逐次通訳(日本語⇔英語)あり。
・弁護士の方で、TV会議にて参加を希望される場合には、TV会議接続の可否について5月28日(火)までに所属弁護士会にご確認ください。
■イベントURL
https://www.nichibenren.or.jp/event/year/2019/190604.html
(2019年05月29日公開)