
2024年11月20日〜11月24日にかけて東京・中野で公演された演劇『反骨』(主催:グループK)。不当な死刑判決、そして、44年にわたる無罪への、袴田巖さん、袴田ひで子さん、関係者の戦いを一幕2時間で描き切った。舞台には、蒸せ返るような情熱が満ちていた。冤罪に苦しみながらも完全と戦った弟と姉、支援者の姿、そして、強さや弱さ、狡さや優しさといった私たち人間がもつ矛盾しながらも併存する資質。舞台から多くの気づきを得、多くのことを考えさせられた。俳優たちの鬼気迫る演技を肌で感じる、時を忘れる2時間であった。
「全国に向けて公演を実現してほしい!」という関係者や観客の声があがったのは当然のことであろう。
グループKは、リバイバル公演実現に向けて、クラウドファンディングを開始している。
希望予定額は250万円。さしあたっての公演予定は、袴田巖さんの生まれ故郷である遠州・浜北。この公演実現を皮切りに全国各地で公演が実施され、多くの方に、袴田事件とは何だったのかを知っていただき、冤罪について考える機会としてほしいと、プロジェクト実行責任者・香川耕司さんは呼びかけている。クラウドファンディングの期限は、4月30日午後11時までである。
◯公演予定日: 2025年7月30日(水)〜8月1日(金) 4ステージ(上演時間/120分)
・7月30日(水) 18:30開演
・7月31日(木) 14:00開演/18:30開演
・8月1日(金) 14:00開演
◯公演場所:浜松市浜北文化センター小ホール(〒434-0038 静岡県浜松市浜名区貴布祢291−1)
◯作・演出 香川耕二
◯出演 小川よりこ・石田武・こばやしあきこ・藤田三三三・渡邉秀夫・大川敦司・車力啓志郎・庭野紗也・香川耕二・坂本貞美・原廉義
◯スタッフ 島洋三郎(舞台監督)・光田卓郎(照明)・宮崎淳子(音響)・中村夏子(音楽)・佐藤大幸(演出部)・奥田英子(受付・票券)
(2025年03月19日公開)