袴田事件は、2024年9月26日に再審の判決が静岡地裁で予定されている。無罪は確実とみられている。しかし、死刑判決確定から44年もの時間を要し、袴田巖さんの身体拘束期間は48年にも及んだ。えん罪被害の救済に数十年もの時間を要する原因は、再審法の不備にあるといえる。このような悲劇を二度と繰り返さず、えん罪被害を速やかに救済するために、今こそ再審法の改正が必要である。
この市民集会では、袴田巖さんのこれまでの軌跡を振り返り、えん罪被害者や再審法改正に関わる関係者のみならず、広く各界からメッセージをいただき、再審法の改正の必要性とその実現のために、市民と国会議員との共同の輪を広げることを目的にしている。
本サイトで、日弁連の再審法改正案に基づいて、再審法改正の核心を鴨志田祐美・弁護士が連載中である。是非ご覧ください。
また、再審法改正問題を扱った書籍として、村山浩昭ほか編『再審制度ってなんだ?——袴田事件から学ぶ』(岩波書店、2024年)と鴨志田祐美ほか編著『見直そう! 再審のルール——この国が冤罪と向き合うために』(現代人文社、2023年)が発売中である。
さらに、『袴田事件——これでも死刑なのか』(現代人文社、2018年)の著者・小石勝朗さんが、10月初旬刊行を目指して新刊『袴田事件——再審無罪への58年の苦難』(仮)を執筆中である。再審請求・再審公判の経過、巖さんとお姉さんの雪冤の闘い、支援者の活動などを収録して、袴田事件で問われているものを浮き彫りにする。
◯日時:2024年9月19日(木)17 :00〜19:00
第1部……17:00〜18:00(開場16:30)
第2部……18:00〜19:00
◯開催方法:会場とウェブ配信
場所……日比谷公園大音楽堂[日比谷野音](東京都千代田区日比谷公園1−5)
会場からYouTubeによるウェブ配信あり。
◯参加費・受講料:無料・事前申込不要
◯参加対象:どなたでも参加可
◯参加・申込方法:当日、直接会場へ
会場からYouTubeによるウェブ配信。詳しくはチラシを参照。
◯主な当日プログラム(予定):
総合司会…安田奈津紀(認定NPO法人Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト)
【第1部】
・袴田事件に関するショートムービーの上映
・袴田ひで子さんからのメッセージ
・リレーメッセージ
〈登壇者〉
柴山昌彦さん(衆議院議員・えん罪被害者のための再審法改正を早期に実現する議員連盟会長)
日本プロボクシング協会袴田巖支援委員会の皆さん
大川原正明さん(大川原化工機事件えん罪被害者)
金平茂紀さん(ジャーナリスト)
中川真緒さん(ブログ「清水っ娘、袴田事件を追う」作者)
宇野朱音さん(櫻井昌司さんの支援者)
佐藤和さん(イノセンスプロジェクトジャパン学生ボランティア)
【第2部】
・「せやろがいおじさん」再審制度を斬る(動画)
・古舘伊知郎(フリーアナウンサー)によるトークコーナー
〈トーク参加者〉
稲田朋美さん(衆議院議員)
周防正行(映画監督・再審法改正をめざす市民の会共同代表)
津田大介(ジャーナリスト)
村上一博(明治大学教授・連続テレビ小説「虎に翼」法律考証)
村木厚子(元厚生労働省事務次官・郵便不正事件えん罪被害者)
・音楽ライブ
獄友イノセンスバンド
かもん弓バンド
◯チラシはこちら。
◯主催:
第1部 日本弁護士連合会
第2部 再審法改正をめざす市民の会
◯共催:
第2部 日本弁護士連合会
◯問合せ先:日本弁護士連合会 人権部人権第一課
TEL:03-3580-9954
(2024年09月09日公開)