組織罰を実現する会は、4月20日(土)、兵庫県西宮市で、無料映画会&シンポジウム「組織事故と遺族の思い」を開催する。
2005年4月25日、JR西日本福知山線列車事故が発生し、多くの尊い命が奪われた。当時の安全担当役員や、歴代社長の刑事責任が問われたが、無罪判決が言い渡され、誰の責任も問われていない。なぜか。日本では、どんな大きな事故を起こしても、法人の刑事責任を問う仕組みがないからである。
2016年、組織罰を実現する会は次の3つの目的をめざして創設された(詳しくは、『組織罰はなぜ必要か——事故のない安心・安全な社会を創るために』を参照)。
①死亡事故を起こした組織を処罰する法律を創設すること
②誰もが納得できる刑事司法となるよう現在の実務を見直すこと
③そうすることによって安全な社会のシステムを確立すること
同会は、組織罰実現のためにさまざまな活動を行っているが、今回は、東日本大震災の津波で息子さんをなくされた田村孝行さん、映画「生きる——大川小学校 津波裁判を闘った人たち」の寺田和弘監督らが、映画上映後、組織罰を考えるミニシンポジウムをもたれる。
◯テーマ:無料映画会&シンポジウム/組織事故と遺族の思い
映画「生きる——大川小学校 津波裁判を闘った人たち」(監督/寺田和弘/2022年制作/122分)
◯日時:4月20日(土)13:30〜(開場:13:10)
◯場所:兵庫県西宮市民会館3階301会議室
◯シンポジウム/組織事故と遺族の思い
田村孝行(一般社団法人健太いのちの教室代表理事)
寺田和弘(映画監督)
大森重美(組織罰を実現する会代表/JR脱線事故遺族)
松本邦夫(同会副会長/笹子トンネル事故遺族)
◯主催:組織罰を実現する会
◯問合せ先:事務局 西宮市甲風園1−8−1 津久井進 電話:0798-68-3161
(2024年04月16日公開)