シンポの前半では、近時の無罪事例を題材に、特にSBS虐待疑い案件における問題点を提示し、刑事事件全般に通じる、受傷原因の検討対象(先進医療)について紹介する。後半のパネルディスカッションでは、虐待問題に関する近時の動向として、海外の議論状況や、厚労省の『子ども虐待対応の手引』改定についても取り上げる予定。
このシンポで報告される2つの案件は、①2022年12月2日大阪地裁判決と②2023年3月17日大阪地裁判決のともに無罪確定事例である。
両事例とも、関西テレビが、①については【ツイセキ】警察の「ずさんな捜査」の果て 虐待ストーリーありきの捜査で”冤罪” 児相に迫られる「離婚」 冤罪によって過ごした残酷な3年をどう考える【関西テレビ・報道ランナー】、②については「乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)=虐待」を疑われた父親に無罪 逮捕から5年、長くつらい“家族分離” 「平穏な日常取り戻すこと願う」 判決後に裁判長も異例の発言【報道ランナー】 として、番組を放送している。
○テーマ:シンポジウム「積極的な医療検査により冤罪を防ぐ 質量分析・遺伝子解析の結果無罪となった虐待疑い2事例」
○日時:2023年8月18日(金)18:00〜20:00(開場は17:45を予定)
○会場・開催方法:
【会場参加】弁護士会館2階講堂「クレオ」BC(東京都千代田区霞が関1−1−3)
【オンライン配信】IBM video streaming
○申込期限:8月15日(火)まで。定員になり次第締め切る。
会場参加(定員150名)・オンライン配信とも事前に申込みが必要。
申込みはこちらから。
○参加費・受講料:無料・事前申込制
○参加対象・人数:誰でも参加可
○プログラム:
1 基調講演
①SBSを中心とする虐待疑い事案の問題点………宇野裕明(弁護士)
②担当した2事例の報告………川上博之(弁護士)・岡本伸彦医師(大阪母子医療センター 遺伝子診療科)・後藤貞人(弁護士)
2 パネルディスカッション/虐待問題に関する近時の動向………秋田真志(弁護士)・笹倉香奈(甲南大学教授)・古川原明子(龍谷大学教授)・徳永光(獨協大学教授)・陳愛(弁護士)
◯チラシはこちら。
○主催:日本弁護士連合会
○共催:一般財団法人イノセンス・プロジェクト・ジャパン、龍谷大学犯罪学研究センター
○問い合わせ先:日本弁護士連合会 法制部法制第二課
TEL:03-3580-9964 FAX:03-3580-9920
(2023年08月02日公開)