7月16日、特急あずさ35号窃盗冤罪事件で、支援の学習会が長野県で開催


 7月16日(日)、「特急あずさ35号窃盗冤罪事件支援学習会」が、「特急あずさ35号窃盗冤罪事件第2次再審請求をめざす会実行委員会」の主催で、長野県諏訪市で開かれる。

 この冤罪事件は、2005年5月10日、JR新宿駅21時発あずさ35号松本行の発車5分前の出来事。当時の諏訪市職員は前県議と上京。その帰路、ホームの売店でお土産のシュウマイを買いその紙袋をもって喫煙できる自由席の窓際の空席でタバコを吸い自席の指定席に移ろうとした時、18歳の少年に「財布を盗っただろう」と呼び止められホームに連れ出された。連れの少女は、窓越しに隣席の自分のバックから財布を抜き取り紙袋に入れたのを見たと証言、その場で窃盗の現行犯で逮捕。起訴された。

 第一審の東京簡易裁判所は、2005年10月1日、裁判官自らが新宿駅に足を運び、現場を検証し、ホームにいた「被害者」女性が列車内で元諏訪市職員が財布を抜き取るのを目撃するのは「およそ不可能」と認定して、無罪を言い渡した。

 ところが、第二審の東京高等裁判所は、2006年8月9日、元諏訪市職員の証言を無視、「被害者」女性の「ホームからバッグに手を入れるのが見えた」とする証言のみを信用、逆転有罪とし、懲役1年2か月の実刑判決を言い渡した。

 最高裁は、2006年11月14日、上告を棄却し、刑が確定した。長野刑務所に収監・服役、諏訪市職員の職も失った。

 その後、2012年11月27日に東京高裁に再審請求。2014年12月12日、棄却されたため、同年12月18日に異議申立て。これも棄却されたため、最高裁に特別抗告したが、2016年2月8日に棄却された。現在、第2次再審請求を目指している。

○テーマ:第7回特急あずさ35号窃盗冤罪事件支援学習会

○日時:2023年7月16日(日)14:00〜16:00(開場13:00)

○場所:諏訪市文化センター第2集会室(2階)
    長野県諏訪市湖岸通り5-12-18

○参加費:無料。当日参加も可。
 参加希望者には、090-5780-3634(藤澤様)に事前の電話をお願いしている。

○プログラム:
・基調講演/再審法の改正で冤罪被害者救済を………鴨志田祐美(日本弁護士連合会再審法改正実現本部本部長代行、弁護士)
・パネルディスカッション/特急あずさ35号窃盗冤罪事件の展望を語る………鴨志田祐美・及川裕貴(特急あずさ35号窃盗冤罪事件主任弁護人)・瑞慶覧淳(日本国民救援会中央本部事件対策委員会責任者)・元諏訪市職員(特急あずさ35号窃盗冤罪事件再審請求準備人)、コーディネーター・滝澤修一(日本国民救援会長野県本部副会長)

○主催:特急あずさ35号窃盗冤罪事件 第2次再審請求をめざす会実行委員会

○問い合わせ先:事務局特急あずさ35号窃盗冤罪事件の無実を勝ち取る会
 TEL. 0266-52-7548

(2023年07月12日公開)


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