10月16日(土)に、再審法改正をめざす市民の会は、第7回WEBセミナーとして、「再審の道を開いた決定を生かそう~財田川事件に学ぶ」を開催する。
1975年の白鳥決定(5月20日)は、「開かずの門」といわれていた再審について、「疑わしきは被告人の利益に」という刑事裁判の鉄則は再審にも適用されるとして、それまで困難だった再審での誤判救済に道を開いた。そして、それに続く1976年の財田川最高裁決定(10月12日)は、白鳥決定の考え方をさらに強固なものにした。
この白鳥・財田川決定は、その後再審事件である弘前(1977年)、加藤(同年)、米谷(1978年)、免田(1983年)、財田川(1984年)、松山(同年)、徳島(1985年)、梅田(1986年)、島田(1989年)の各事件を無罪に導き、1970年代、1980年代の再審事件をリードしてきた。
財田川決定は、白鳥決定に比べて具体的な内容があまり知られていないが、再審事件の打開のカギとなる多くの教訓が詰め込まれている。ドラマ「イチケイのカラス」のモデルとなった元裁判官・木谷明弁護士が、財田川事件を解説する。
なお、「イチケイのカラス」原作者の浅見理都さんが刑事弁護人にインタビューし、その仕事と心を紹介する「ザイヤのオオカミ」が連載中である。
○日時:10月16日(土)14時〜
○YouTubeによる中継 https://www.youtube.com/watch?v=z80zIfUx7D4
○講師:木谷明(元裁判官・弁護士)
○申込み方法:不要・上記URLより閲覧(閲覧無料)
○再審法改正をめざす市民の会
(2021年10月06日公開)