10月1日、CrimeInfoが、世界死刑廃止デー企画で、講演会「女性と死刑──死刑を科された女性:その知られざる現実」を開催


 世界死刑廃止連盟(WCADP、本部=パリ)が、2003年から毎年行っている世界死刑廃止デーは、今年で19回を迎える。今年のテーマは「死刑を科された女性:その知られざる現実」(19th World Day Against the Death Penalty – Women and the death penalty, an invisible reality)である。

 特定非営利活動法人CrimeInfoは、10月1日(金)、後藤弘子さん(千葉大学大学院教授)を招いて、同テーマの講演会を、オンラインで開く。

 日本では、1981年以降、死刑確定者112名のうち14人が女性である。世界的に見ても女性の占める割合は高い。しかし、「女性と死刑」という観点からの議論は低調といわざるをえない。

 後藤さんは、「死刑とジェンダー」(CrimeInfo論文&エッセイ集8号、2019年)の中で、「刑事司法は、圧倒的に男性たちによって運営されている」、「女性死刑確定者が通らざるを得ない刑事司法においては、すべての段階で、ジェンダー・バイアスが存在している」、「死刑判決は、国家刑罰権の発動として、究極のものである。その発動が、ジェンダーの視点からは、公正・中立に行われていないのであれば、その正当性は揺らぐ」と述べている。

 後藤弘子さんは、ジェンダーの視点から「死刑」について問題提起されるものと思われる。

○日時:2021年10月1日(金)18時~19時 Zoomによるオンライン開催

○講演者:「死刑を科された女性:その知られざる現実」 後藤弘子

○申込み方法:要事前申込。申込はこちらから。

○詳細はこちら

○講演者プロフィール
 後藤弘子(ごとう・ひろこ) 立教大学法学部助手、東京富士大学経営学部助教授などを経て、2004年4月から千葉大学大学院専門法務研究科教授。2017年4月から組織変更のために、千葉大学大学院社会科学研究院教授。2018年から2020年まで千葉大学大学院専門法務研究科長。専門は刑事法。ジェンダー法学会副理事長、日本被害者学会理事。内閣府男女共同参画局女性に対する暴力に関する専門調査会委員。NPO法人子どもセンター帆希理事長、NPO法人千葉性暴力被害支援センターちさと理事長。共著として、『ストーキングの現状と対策』(成文堂、2019年)、『治療的司法の実践──更生を見据えた刑事弁護のために』(第一法規、2018年)、『性暴力と刑事法』(信山社、2014年)など。論文として、「性犯罪規定の改正が意味するもの」現代思想2018年7月号など。

(2021年09月11日公開)


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