アジア犯罪学会第12回年次大会(ACS2020)は、昨年Covid-19の世界的な感染の影響により延期となったが、2021年6月18日(金)から21日(月)まで、オンラインで開催される。その12回年次大会の担当校は、2016年に発足以来、日本国内および東アジアの犯罪学研究・教育・社会実装の拠点となるべく活動してきた龍谷大学犯罪学研究センター(CrimRC)である。
同センターでは、12回年次大会のサイドイベントとして、「龍谷コングレス2021〜人に優しい犯罪学の過去・現在・未来〜」を開催する。イベントは、6月18日(金)から6月21日(月)までの4日間にわたり、オンライン(日本語)で開催される。参加費は、一部有料(一般1,000円・学生300円)で、事前登録制である。
4日間のプログラムは、龍谷大学ATA-net研究センターおよび一般社団法人刑事司法未来との協働によって、犯罪学教育のICT化、新しい刑事政策構想、テロとの戦いと国際人権、多様な生き方と薬物政策など、幅広いテーマとなっている。
◯6月18日(金)18:00〜20:00
「バーチャル犯罪学部カリキュラム構想」
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◯6月19日(土)18:00〜20:00
「戦争と犯罪〜グアンタナモ収容所で何が起きたのか? そして、いまは?〜」
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◯6月20日(日)15:00〜18:30
「課題共有型“えんたく”大麻論争とダイバーシティー(多様性):薬物使用は、犯罪か?」
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◯6月21日(月)18:00〜20:00
龍谷コングレス「龍谷・刑事政策構想」発表市民のための刑事政策構想〜人に優しい刑事政策をめざして〜
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なお、アジア犯罪学会(Asian Criminological Society)は、2009年にマカオ大学のジアンホン・リュウ (Liu, Jianhong) 教授が、中国本土、香港、台湾、オーストラリアなどの主要犯罪学・刑事政策研究者に呼びかけることによって発足した。その使命は下記である。
① アジア全域における犯罪学と刑事司法の研究を推進すること。
② 犯罪学と刑事司法の諸分野において、研究者と実務家の協力を拡大すること。
③ 出版と会合により、アジアと世界の犯罪学者と刑事司法実務家のコミュニケーションを奨励すること。
④ 学術機関と刑事司法機関において、犯罪学と刑事司法に関する訓練と研究を促進すること。
マカオに拠点におき、現在、中国・香港・マカオ・台湾・韓国・日本・オーストラリア・マレーシア・フィリピン・シンガポール・アメリカ・スイス・パキスタン・インド・スリランカなどの国・地域の会員約300名が所属している。日本からは会長(宮澤節生・龍谷大学犯罪学研究センター客員研究員)と、理事(石塚伸一・龍谷大学法学部教授・犯罪学研究センター長)の2名が選出されている。
(2021年06月15日公開)