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依頼人とのコミュニケーションを円滑にするための刑事弁護必修用語集
死刑囚と呼ぶのは生々しいので極刑囚と呼ぶ。一番風呂に入ったりDVDを鑑賞したり、一応優遇的に戒護されている。極刑囚の単独室扉には「単独開放禁止」という大きいプレートが貼られている。「こんなもん、まるで猛犬注意の札やないか。人権侵害や」と抗議する極刑囚もいる。「ワシがなんか悪いことしたんか。静かに暮らしとるやないか。なんでこんな札を貼るんや」。
白いごはん。刑事施設では麦入りのご飯(「バクシャリ」)になるので、それとの比較でこう言われる。正月だけは刑務所でも銀シャリが出る。【語源】もともと仏陀の遺骨(舎利)のこと。「夢にまで見た銀シャリや」と昔は言われていたが、現在は麦の量がかなり少なくなっている。
銀線は看守部長、金線は副看守長以上の刑務官のこと。
「バクシャリ」のこと。麦入り飯は臭うのでこう表現する。「もう臭い飯食うのは最後にしたいわ」。
工場担当の補助的な役目をする懲役受刑者。なかなかこの役には就けない。エリートのゴマスリが多い。
「房長」に対してケツから一番。つまり新人を称する。
足をひろげ、尻を開いて隠し物がないか確認する。以前はガラス棒を肛門に突っ込んでいた。
刑務所の工場で現在も暴力団に在籍しているヤクザ。「あの人は現役でっせ」。刑務所内で舎弟や子分になり、ある日突然ヤクザになっていばり出す者もいる。「ワシも現役でっせ」。
工場への出役時や居室への帰路に集団で歩行し、刑務官が「イッチニイ、イッチニイ」と声をかけ、受刑者は手足を高く上げ声を出して軍隊式の行進をさせられる。
本人訴訟を多く起こす者に対する差別用語。「気をつけろよ、あいつは好訴狂や」。「好訴症」と病気扱いされることがある。