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依頼人とのコミュニケーションを円滑にするための刑事弁護必修用語集
特殊詐欺で受け子や出し子に、指示する役目の者。「俺がリーダーや」。
高齢者の一人暮らしを狙い、親切にし、家屋が老巧しているので、このままでは危険だと欺して高額なリフォームを行う詐欺。「寂しそうな老人をさがして、愚痴を聞いてやり世間話をしろ」。
ひとりでこっそり営業する違法なブラックアルバイト。「ワンオペでうちの嫁はんがパクられました」。
刑務所で最も嫌われている職員のことを受刑者はそう呼ぶ。「あっ青鬼が来た」。
刑務所の工場から出て行く。「もう上がりますわ」と自主的に上がる者もいる。
刑務所内でオナニーすること。「すんまへん。ちょっとエロ本貸して下さい。アタリいってきます」。
刑務所や拘置所で受刑者のために公演したり、歌ったりする行事のこと。関係者が有名な芸能人や歌手を「慰問」に手配する。
留置施設内で実施される運動時間(週2~3回、約20分)。このとき、ヒゲソリや爪切りなどができる。以前はタバコも吸えたが、2013(平成25)年4月よりは禁煙。
初入刑務所。仮釈放が4分の1程度もらえる。反抗的な者が少ないので、職員が横暴になる。受刑者も初入なので上下関係が厳しい。「あんな所行くもんと違います、息の吸い方まで先輩がうるさい」。ただし、「刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律」(2006年)によって「処遇指標」が導入され、現在は、「級」を使わない。
刑事施設で受刑者や被告人の配食をしたり、舎房の掃除をしたりする受刑者。昔は「掃夫(そうふ)」と呼ばれていたが、差別的なので、「雑役(ざつえき)」に変更となり、更に「衛生夫」となり、またしても「夫」が差別的となって、現在「衛生係」。実質は全く何も変わっておらず、「衛生係などするものではない」と愚痴る者が多い。