6月16日

ヤマ

事件のこと。

6月17日

ヤメ検・ヤメ判

退職後に、弁護士登録をして活動する元検事をヤメ検、元判事をヤメ判ということがある。経験を生かして弁護人として活躍される方も多い。

6月18日

猶取（ゆうとり）

執行猶予の取消しのこと（刑法26条など）。保護観察付執行猶予の取消手続の問題点については、浦功弁護士のすぐれた論文がある（『新生きている刑事訴訟法』（成文堂、1997年））。

6月19日

ヨゴレ（汚れ）

捜査官が取調べのときに被疑者を貶めるために使う差別用語。イレズミをしている人物を差別するときにも使う。「ゴミ」と呼んだりもする。「このヨゴレ。往生せんかい」と刑事が被疑者を脅かす。

6月20日

ヨンパチ

警察段階だけの身体拘束で終わり、送致されず、48時間で帰れるときにいう（刑訴法203条４項）。「心配いりまへん。こんな事件はヨンパチです」。楽観的な被疑者は勝手に決める。

6月21日

立会（りっかい）

（検察用語）検察官として公判に出ること。立ち会い。

6月22日

領置調べ

警察署から拘置所へ移送前日、衣類や金員等を総て記載して、確認書を作成する。これも煩わしい。熟練者は、「お前らで勝手にやっとけ」と押し通す。

6月23日

録・録（ろくろく）

録音と録画のこと。取調べの可視化が実現しつつある中で生まれた言葉。「お前の自供の様子は、バッチリ録・録したから、もうあきらめて、しっかり往生せいよ」と捜査官が自信を示す。

6月24日

話中（わちゅう）

電話中のこと。警察用語。

6月25日

ワンこうりゅう（勾留）

10日間の勾留のこと。結局、「やむを得ない事由がある。（刑訴法208条第２項）として10日間延長され、「ツーこうりゅう（20日間）」になることが多い。「ワン勾留で頼んます。ほんで直ぐに保釈で出してください」。このようにすがりつく被疑者がいる。