9月6日

ホシ

犯人と特定したこと。「目星をつける」が語源。「ホンボシ」とは「真犯人」を称する。

9月7日

保釈

かつては「保釈願い」という用語があったが、保釈には請求権があるので、「お願い」ではなく、「保釈請求」をする（刑訴法88条）。必要的保釈（権利保釈）と裁量保釈がある。刑事弁護人は、「人質司法」を打ち破らなければならない。

9月8日

保釈関連法の改定

2023（令和５）年５月10日、刑訴法等の一部を改正する法律が成立した。５月17日に公布されたが、施行日は段階的に定められている。日弁連では、この改正が「人質司法」を解消する契機となりうるよう適正に運用されることを求める、との会長声明を出している。しかし、この改正は実務の現場では厳しい対応にせまられることが予想され、注意が必要である。たとえば、刑法97条、98条の逃走罪の主体が「法令により拘禁された者」に拡張され、法定刑が「３年以下の拘禁刑」に引き上げられた（2023年６月６日施行）。従来、「保釈逃走」はそれ自体は犯罪でなく、処罰されなかったのに、これは大きな変化である。

9月9日

ポリ

警察官のこと。「桜の代紋」ともいう。関東では「マッポ」ともいう。

9月10日

ポリ箱

派出所のこと。

9月11日

本社

警察本部のこと。所轄署は支社。「本社勤務に戻りたいわ」。

9月12日

本庁

警視庁本部。「あそこは別格や、なにせ天皇陛下がおられる都や」

9月13日

本丸（ほんまる）

本当に狙いをつけ逮捕したい者。

9月14日

マイッタする

捜査官に対して、敗北を認める。「証拠をつきつけられて、もうマイッタしました」。

9月15日

前さばき

チンピラなどにカマシを入れる若い刑事に対して、「しっかり前さばきせいよ。手荒なことも遠慮するな。ワシが責任持ったる。弁護士など関係ない」と先輩刑事が叱咤する。若い刑事がやり過ぎて、弁護人から抗議されると「ワシァ知らんで」と責任逃れをすることが多い。