4月27日

ハトになる

釈放されること。「ワシが頑張ったんでハトで帰れました」。

4月28日

場提（ばてい）

売春など違法行為の場所を提供する不正行為。「場提で引っ張ったる」と刑事が脅迫する。

4月29日

張り込み

容疑者の動静を監視する。尾行は、「引っ張り」。家を出てからの行動確認。「吸い込み」が家に戻るまでの行動確認。

4月30日

板金捜査（ばんきんそうさ）

無理に叩いて叩いて関係者の供述を捜査官の見立てどおりに合致させる捜査方法。公判になると裁判官は、「各人の供述は詳細までよく一致していて信用できる」などというので要注意。調書裁判の弊害である。

5月1日

Ｂ（ビー）

（検察用語）弁護士のこと。Barristerあるいは、Bengoshiの略。

5月2日

ＰＳ（ピーエス）

（検察用語）検察官調書のこと。Prosecutor’s Statementの略。P（ピー）は検察官のこと。

5月3日

ピーフォン

警察署専用の携帯電話。５人で同時通話可能。「ＧＰＳ」で他の警察官の位置を瞬時に確認する。

5月4日

引き当たり

被疑者を犯行現場などに連行して、犯行時の裏付け捜査をすること。「明日、娑婆の空気を吸わしたる。引き当たりやぞ」と刑事は値打ちをつける。かつては、引き当たりに行った帰りに刑事は「コーヒーでも飲め」と缶コーヒーなどを被疑者におごっていたが、このような利益供与は少なくなっている。「サービス悪いでんな」とふてくされる被疑者もいる。

5月5日

ヒキネタ

狙いをつけた者をとりあえず逮捕することができる被疑事実。「あのガキだけは引っ張りたい。なんぞヒキネタ知らんのか」と刑事が協力を求めてくる。

5月6日

引き戻し

いったん警察の留置施設から拘置所へ送られていたが、別件で逮捕されて、また留置施設へ戻されること。「引き戻されるのが一番辛いですわ」。