──今年3月に公開された映画『Winny』はたいへん好評を博しました。今日は、金子勇さんを演じた東出昌大さん、映画監督の松本優作さん、実際の裁判の弁護団メンバーのお一人であった秋田真志弁護士をお招きして、この映画制作の舞台裏や法廷場面から見えてくる日本の刑事裁判の実態などをお話しいただくことにします。
秋田 映画、すごいヒットしたみたいですね。動員はどのくらいですか。
松本 具体的な数字で言っていいのか、わからないんですけど、12万人くらいですね。
秋田 事前に、予想しておられた数字は?
松本 自分では、目標を高くしていたので、もうちょっといきたかったなというのはあります。でも、製作規模や上映館数を考えると、すごくよかったと思います。
秋田 映画祭にも出品していますね。5月は韓国(全州国際映画祭)、6月は上海(上海国際映画祭)ですね。
松本 韓国と上海。まだアジア圏だけですけど、Winny事件を世界の人に知ってもらえるきっかけが、映画を通してできたのはすごくよかったと思います。
秋田 そもそも監督がこの『Winny』を撮ろうとしたきっかけを教えてもらっていいですか?
松本……
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(2023年07月24日公開)